ブログ藤子堂

元保育士の失笑系バンドマンです。音楽、漫画、デジタル。時々保育の話など。

池田暁子さんの「必要なものがスグに!とり出せる整理術!」を読んだ。断捨離大戦後の殲滅戦だった。

池田暁子さんの「必要なものがスグに!とり出せる整理術!」を読みました。

断捨離などの物を減らす段階は作者の別作品で終了済みなんですが、それでも使いにくかったり、無理矢理押し込んで見えないようにしていた部分にまで手を伸ばします。ただ物の力を減らしたり、見かけだけ片付いた状態ではなく、本当に整理された部屋を手に入れるための断捨離大戦後の殲滅戦的な内容です。

大掃除のアフターケア

ダイエットで体重を落としたとに太りにくい体づくりや食生活を定着させるように、掃除にもアフターケアが必要です。

前作でパッと見た感じは物が片付いている部屋を手に入れた作者さんですが、本作冒頭ではその「見かけだけ片付いている部屋」をダメ出しされる所から始まります。担当編集者さん曰く、「よく使うものが取り出しやすい位置にない」「片付いている用に見えて、どこに何があるのかわかっていない」などなど。これらの問題点に一つ一つ立ち向かい解決していくのがあらすじです。

片付けのプロ!というような人ではなく、片付けが苦手な作者(自称汚部屋出身)が試行錯誤して綺麗で使いやすい部屋をしていくというのが親近感あっていいですね。

「とりあえずスペース」の真意

よく整理術の本などで「とりあえず保留のスペースをつくろう」というテクニックの紹介がありますが、本作ではこのとりあえずスペースに関してさらに踏み込んだ解説がなされています。このスペースに関する作者さんの至言がこちら。

今になって気がついた!

「とりあえずスペース」は整理するためのテクじゃない!

整理された状態をキープするためのテクだったんだ!

(本文98ページより引用)

どういうことかといいますと、「とりあえずスペース」というのは収納場所が決まっていないものをとりあえず入れるのではなく、置き場所が決まっている物を一時滞在させる場所だということです。作中では文房具を例に出して、一連の流れを紹介しています。文字に起こすとこんな感じ。

  1. 文房具は動作ごとに分類して引き出しにしまうようにする(黒色の書く、書く、貼るなど)
  2. 使用中の文房具は卓上のトレイに入れて管理する(このトレイが「とりあえずスペース」)
  3. トレイがいっぱいになった時や作業が一段落したタイミングで本来の場所に戻す。

文房具は本来の場所かとりあえずスペースのどちらかに必ずある、という状態が理想なわけですね。これが定着できれば物を探す時間も大幅に減ります。

終わりに

断捨離はもはやブームを超えて整理術として定着した感じもあります。ただ、断捨離することと整理整頓できるようになることは別だと思います。

断捨離で「無駄なものをなくす」ということがメインなので、その後に残った物を「綺麗に使いやすく」収納するということが汚部屋に戻らないためにも重要です。⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン!