実習記録の目標の書き方を具体例付きで解説します
保育所実習、幼稚園実習、施設実施などなど。実習に行くと、毎日の記録を書くことになると思います。その中に「実習生の目標」という欄があるはず。
藤子や学校の友人も、実習のときは「今日の目標どうしよう!」と随分悩まされました。
この記事では、具体的にどんな目標を書けばいいのかを解説付きで列挙します。
なぜ毎日目標を立てるのか
そもそも何故1日毎に目標を書くのかという話ですが、藤子はその日の実習で何を学ぶのか焦点を絞るためだと考えます。
学生にとって実習の現場は知らないことや初めてのことだらけなので、そこから学び取れることは山のように有ります。
しかし、毎日見たことや聞いたことを全てメモしたり吸収するのは難しいです。
広く浅く毎日同じような記録を書くよりも、一日ごとにテーマ(=目標)を決め、その関連箇所に注目して、実習記録として書いたほうがより多くのことを学べる実習になると思います。
目標があると細部に目が届く
例えば漠然と実習をしていると、午睡の時間は「カーテンを閉める」「BGMを流す」「背中でリズムを取ったりさすったりして寝かしつける」などと書くでしょう。
これが「今日は保育の現場で使われる音に注目する」といった目標を立てていた場合、「BGMを流す」ではなく、そのタイミングやジャンルにまで考えを広げることで、「子どもが寝付きやすいよう、静かなBGMを流す」とより詳しく書くことができます。
序盤の目標:「実習先に慣れる」ということを細分化する
ここから具体的には「何を書くか」という話をしましょう。
まず実習序盤ですが、「実習先に慣れる」という事を細分化して書けば2,3日はいけます。
一日のおおまかな流れを把握する
初日の定番ですね。
子どもたちの顔と名前を覚える
一つ目と合わせて初日の目標にしてもいいですし、順番が前後してもいいと思います。
昨日関われなかった子どもと意識的に関わり、特徴を知ろうとする
「子どもたちの顔と名前を~」以降にどうぞ。
一人ひとり外見や性格の特徴をまとめておくと以降の実習にも役立つと思います。
子どもたちが安全に過ごせるよう、どのような対策を行っているのかを学ぶ。
これは別に序盤でなくても使えるネタですが、安全対策について学ぶ日を設けましょう。
保育園や幼稚園、こども園、その他施設と場所を選ばずに使えて、複数回実習に行く場合は他の園との比較もしやすい部分です。
朝礼やミーティングでその日に起きた事故やヒヤリ・ハットが報告されたりしている実習先なら、その内容を記録に書いてもいいですね。
中盤以降はこんな目標がオススメ
実習に慣れたら、全体を俯瞰しつつ、「今日はこれに関して深める!」というテーマを決めて一日を過ごすようにしましょう。
保育者間での連携を学ぶ
複数担任の学級では鉄板ネタですね。「Aしている間にBの用意をしておく」といようなことを書きましょう。一人担任でも総延長保育の引き継ぎ時や、他クラスの先生との協力の様子に注目すれば書けるかもしれません。
保護者との連携を学ぶ
連携その2。
幼稚園だと難しいかもですが、保育所(特に乳児の保護者)では短時間ながらも、細かい相談をしているのを見る機会があるのではないでしょうか。
毎日の出来事を伝える手段や内容にも注目してみましょう。保育園では小さい掲示板みたいなものがクラスごとに置いてあったりします。
XXXの分野で子どもと積極的に関わる
XXXには「製作」や「運動」などの、自分の得意分野だったり、苦手分野の項目を入れてください。この部分変えたら何度か使っても違和感ないと思います。
実習本編に書くことはどちらも同じで、毎日当たり前のように行っている細かな注意点(絵本は胸の高さで遠くの子どもも見えるように、とか)を詳しく書きましょう。
イベントの設定や、具体的な進め方を学ぶ
小さいものでは誕生日会や、大きなものでは運動会や発表会など、実習中になんらかのイベントが開かれる場合も多いです。
そういった日は「イベントの進め方を学ぶ」という目標がオススメです。
園全体で行われるようなものだと事前にどこまで準備をしてあるのか、スムーズにすすめるために転換などで何か工夫をしていないか、などに注目してみましょう。
部分実習に備えて活動ごとの進め方に注目する
部分実習や責任実習といった名前で、実習生がクラスを任される日があると思います。指導案書いて実習生がやりたいことやる日ですね。その当日までに、クラス担任がどんなふうに活動の導入をしていたり、進行していっているのかに注目する日を設けましょう。砕けた言い方をすれば、「前フリやツナギを学ぶ日」です。
終わりに
個人的には同じ目標が2,3日続くのは全く問題ないと思います。文章の最初に「引き続き」とか「前日の反省を踏まえて」とか足せばいいいんじゃないでしょうか。
なお一番苦労するであろう一日の流れの欄はガイド本があればかなり楽になります。
藤子が実習時代重宝したのはこちらの本です。
これから実習だったり、いま真っ最中の方は頑張ってください
⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン!